Last Updated on 27 6 月, 2025 by [email protected]
前回の記事では、台湾へのワーホリを検討している方に向けて、
・ビザの取得方法
・中国語の学習方法
・ワーホリエージェントについて
・出発前に準備すべきこと(住まいなど)
についてご紹介しました。
▼前回の記事をまだご覧になっていない方はぜひこちらからご覧ください♪
【2025年最新版】はじめての台湾ワーホリ:準備・生活・おすすめ情報総まとめ!
ワーキングホリデービザは、語学学校に通いながら、アルバイトやインターン、旅行を自由に楽しめるという点が大きな魅力の制度です。
台湾での生活は、日常の移動や食事にはあまりお金がかからない一方で、家賃や光熱費、娯楽にかかる費用は意外と高く、一定の資金が必要というのが現実です。せっかくなら、ワーホリビザのメリットを活かして、アルバイトやインターンを通して台湾生活をさらに充実させたいですよね。
そこで今回は、
・台湾でアルバイト・インターンを始めるうえで事前に知っておきたいこと
・仕事探しの方法
・必要なもの
・後悔・失敗しないための心得
などなど、現在ワーホリ中の私自身の実体験をもとにご紹介していきます。
これから台湾でワーホリを予定している方、アルバイトやインターンに挑戦してみたい方は必見です!
Table of Contents
Toggle事前に知っておこう!
どんな仕事があるの?
台湾でワーホリ中の日本人が携わることができる仕事には、以下のようなものがあります:
・飲食店
・翻訳
・日本語教師
・観光関連(お土産屋、ホテル、ツアー会社など)
・シェアハウス
・日系企業でのアシスタント業務 など
仕事内容に特に制限はなく、日本と同様にさまざまな選択肢があります。
特に台北では求人数が多く、中国語に自信がなくても、日本語や英語を話せる台湾人が多いため、比較的仕事を見つけやすいというメリットがあります。一方、台北以外の地域ではそのような環境が整っていないこともあるため、注意が必要です。
また、希望する職種や語学力のレベルによって選択肢が変わるため、自分の条件に合った職場を早めに探し始めるのがおすすめです。
お給料はどのくらいもらえるの?

生活していくうえで一番気になるのは、やはりお金に関することですよね。
台湾では、2025年1月1日に最低賃金が以下のとおり改定されました:
時給最低賃金:190元(約950円※2025年6月時点)
参考:傑報人力資源服務集團公式HP
ちなみに、日本の時給最低賃金は全国平均で約1,054円ですので、そこまで大きな差はないと言えるでしょう。
ここで、私が飲食店でアルバイトをしていた時の実例をご紹介します。
語学学校に通いながら、日本人経営のダイニングバーで働いていたときの給与は以下の通りです:
時給:200元
勤務日数:16日
時給合計:18,300元(ドリンクバック含まず)
実際には、ドリンクバック制度があったので、上記より少し多くのお給料を受け取っていました。また、飲食店だったためまかないがあり、夜ご飯代を節約できたのは嬉しいポイントです。個人経営の飲食店ではまかない付きのところも多いので、食費を抑えたい人には飲食店バイトが特におすすめです。
当時は語学学校の寮に住んでいたため、寮費は別途でしたが、もらった給料だけで生活費(食費・交通費・娯楽など)をまかなっていました。
食費はまかないに加え、学校周辺にも安価な飲食店が多かったため、特に困ることはありませんでした。
ただし、娯楽費にはあまり余裕がなく、遠出することも少なく、服や雑貨などを買う機会も限られていました。
特に台北で賃貸を考えている方は、これらの生活費に加えて家賃や光熱費の出費もかかるため、アルバイト収入だけで暮らすのはかなり厳しいです。
やはり、ワーホリで台湾に来る前にある程度の貯金を用意しておくことが、安心して生活するコツだと思います。
アルバイトはあくまで、生活費の一部を補う手段として捉えておくと良いでしょう。
中国語は必須?
結論としては、必須ではありませんが、もちろん話せた方が断然有利です。
飲食店などでは日本語OKであるところが多く、観光客相手のお店や日本人経営のお店などではむしろ日本語が話せることが強みになる場合もあります。簡単なやり取りさえできれば働けるところもあるので安心してくださいね。
一方で、すでに中国語を話すことができる場合は、仕事の幅がぐんと広がります。ローカルのお店や台湾人スタッフとの会話がスムーズになり、コミュニケーションが取りやすくなりますし、トラブル対応やお客さんとのやり取りも自分でできるため、給料や待遇が高くなる傾向にあります。
「話せないからダメ」というわけではなく「話せたらもっと自由になれる」というイメージです。中国語をゼロから始める方は、最初は日本語だけでもOKな場所で働いて、そこから少しずつ中国語力をつけていく、という方法が最も現実的でおすすめです。
アルバイト・インターンを探してみよう!
仕事探しの手段
台湾での仕事探しにはさまざまな方法があります。
ここでは、私自身の経験も交えながら、実際に役立った仕事の探し方をご紹介します。
手段①104工作快找

台湾最大級の求人サイトで、日本でいう「リクナビ」「マイナビ」のような存在です。台湾全土の求人情報が集まっています。求人数が圧倒的に多く、職種も豊富で、日系企業の求人や日本語人材募集の求人も多く見られるのが特徴です。会員登録は無料で、履歴書・職務経歴書を作成することもでき、アプリも使いやすく検索機能がとても充実しています。
ただし、求人情報はすべて中国語表記なので、ある程度の中国語能力は必要です。中国語にある程度自信がある方、台湾の企業でインターンに挑戦したい方、台北以外で求人を探したい方などにおすすめです。
公式サイト:https://www.104.com.tw/

手段②小雞上工

若者向けに特化した、台湾のアルバイト求人サイトです。「小雞」は”ひよこ”の意味で、かわいいアイコンが目印。日本でいう「バイトル」のような存在です。
短期・単発バイトの求人が豊富で、職種も幅広く、学生・フリーター・ワーホリ利用者に人気があります。
こちらも104と同じく、求人内容・応募方法・連絡はすべて中国語を使用するため、最低限の読み書きや会話はできたほうが安心です。
スキマ時間で働きたい方、語学学校に通いながらちょっとだけ稼ぎたい方などにおすすめです。
公式サイト:https://www.chickpt.com.tw/

104や小雞上工のような台湾のサイトでは「日本人」「日籍」「日本語」「日文」などのキーワードを入れると、日本人向けの求人を簡単に探すことができますよ!
手段③台北掲示板
台湾在住の日本人向け総合情報サイトで、日本語で情報発信・情報収集ができるため、台湾初心者にも使いやすいのが最大の特徴です。
日本語OKの職場や、ワーホリ利用者向けの短期バイトも多数掲載されているため、日本語で仕事を探したい方や、短期的に働ける場所を探している方にもおすすめです。
求人情報のほかにもお部屋探しや不用品の売買、交流イベントなどの情報も更新されるため、日本人向けの貴重なプラットフォームです。
手段④人材派遣会社
仕事を急ぎで探しているというわけではない場合は、人材派遣会社を通して仕事を紹介してもらうという方法もあります。pasonaやREERACOENなど、台湾の仕事探しを支援する人材派遣会社がいくつか存在します。104や小雞上工、掲示板では紹介されていないような企業のアルバイトを紹介してもらえる可能性があり、ワーホリ後に台湾での就職を検討している人にとってもメリットがあります。
一方で「手数料が高額」「思ったより仕事が見つからない」「紹介された仕事が蓋を開けてみたらそんなに良い仕事ではなかった」というデメリットもあります。仕事を紹介された場合は、自らしっかりと会社について調べることが重要です。
手段⑤Facebook
「台湾 ワーホリ」「台湾 アルバイト」「日台 交流」などで検索して出てきたグループに参加することで、求人投稿を入手することができます。求人は定期的にあり、実際にその店で働いたことがある方のリアルな体験談を聞くことができるのが強みです。また、アルバイトを募集している投稿を検索したり、逆に自分自身がアルバイトを探している旨を投稿することで、より多くの情報を入手できる可能性が高まります。
104や小雞上工のような大手サイトはどちらかというとフォーマル求人向けで、Facebookはよりカジュアルでフットワークの軽い募集手段のイメージです。中国語に不安がある場合でも、日本語OKのグループや日系店舗の投稿なら安心して応募できますし、Messengerなら気軽に質問がしやすいというメリットもあります。
一方で極端に高時給であったり、仕事内容の記載があいまいな場合などは、トラブルに巻き込まれる可能性もあるため、少しでも怪しいと感じた場合はしっかりと事実確認をするなど、慎重に動くことを心がけましょう!
手段⑥紹介してもらう
知り合いや友人のつてでアルバイト先を紹介してもらう方法は、実は最も安心で手っ取り早い手段の一つと言えるかもしれません。
ここ数年、台湾に進出する日系企業の増加や、日本での台湾ブームの影響もあり、台湾に住む日本人は年々増加しています。実際、2024年6月時点で台湾在住の日本人は67,277人と過去最多を記録しています(参考:法務省入国在留管理庁公式サイト)。この数字からも、台湾には大きな日本人コミュニティが形成されていることが分かりますね。
その背景もあり、たとえば台北市内には日本人が経営する飲食店が多くあり、短期バイトを募集している店舗も少なくありません。
私自身も、台湾最初のアルバイトは、語学学校で同じクラスになった日本人学生から、飲食店の求人を紹介してもらい、台湾に到着して1週間も経たないうちに収入源を確保することができました。多くは飲食系の仕事ですが、友人の中には翻訳や日本語家庭教師の仕事を紹介してもらった人もいます。
現地で台湾在住の日本人と話す機会があれば、「アルバイトを探している」と一言伝えてみるだけで、意外とスムーズに見つかることもあるかもしれませんよ。
必要なものを準備しよう!

次は、面接時や実際に採用となった場合、先方から準備するように要求される可能性の高いものをまとめてみました。採用先によって必要書類が異なるため、事前に確認してしっかりと準備をしておきましょう。
履歴書
日本ではコンビニやスーパーにも履歴書の用紙が売っていたり、ネット上でダウンロードすることもできますが、台湾にはなんと履歴書のテンプレートがありません。そのため一般的にはWordなどで自力で作成するのだそう。
日本では決まった形式や手書きが多いですが、台湾はPCで自由形式で作成するのが一般的です。自己紹介や職務経歴を自分で記載できる自由さが台湾らしくて素敵ですね。
履歴書に記載する事柄は以下の通りです:
・基本情報(氏名・連絡先・ビザ種類など)
・学歴
・職歴(バイト含む)
・スキル(語学・その他資格など)
・自己紹介
・志望理由
記載する内容は日本のアルバイトとほぼ変わりません。以下に履歴書のサンプルをご用意しました!ダウンロードして、必要に応じてご自身の内容に書き換えて使用してください。
証明写真
すでに証明写真をデータで所有している場合は必要ありませんが、そうでない場合に、最もスピーディーかつ簡単なのが、証明写真機で撮影するという方法です。台湾にも日本と同様に、街のいたるところに証明写真機を見つけることができますが、日本ほど多くはないため、事前に設置場所の確認が必要です。
パスポート、ワーホリビザ
台湾では通常の観光ビザでは就労が認められていないため、必ずワーホリビザが必要です。雇う側にも「合法ビザを持った外国人かどうか」を確認する義務があり、ワーホリビザを確認してもらうことで安心して雇ってもらうことができます。
ワーホリビザの取得方法については前回の記事で詳しく紹介しています。
まだご覧になっていない方はこちらからぜひチェックしてみてくださいね。
口座
お給料の振込用に必要です。現金手渡しの職場も多いですが、企業によっては銀行口座への振込となるところもあるため、採用担当者に確認しておきましょう。アルバイト・インターン先で必須ではなくても、長期で滞在する場合は現金を手元で保管するのは危ないので、あるとかなり便利ですよ。
口座作成に必要な書類はこちらの記事で詳しく紹介しています。
実際に作成する場合は各銀行・郵便局の公式サイトを確認してください。
健康診断
飲食店や食品を扱う仕事、また労働保険や健康保険の加入が必要となる雇用形態の企業では、健康診断の受診が必須となります。こちらも口座開設と同様に、採用担当者へ事前に確認しておくことをおすすめします。健康診断を受ける際には、パスポートの持参を忘れないようにしましょう。
私は実際に臺安醫院の健診中心で健康診断を受けました。予約は不要で、9:30~10:30の間に来院し、受付番号札を取る方式です。初診だったため、受付横にあるパソコンで基本情報の入力が必要でした。
私は平日に受診しましたが、受付後もかなり待ち時間が長く、検査開始まで時間がかかりました。そのため、受診時間の少し前には到着し、余裕をもって行動することをおすすめします。
費用に関しては、事前にネットで調べたときは約1,000元程度との情報がありましたが、実際にかかった費用は1,650元でした。また、健康証明書の受け取りも3〜5営業日程度と聞いていましたが、実際には約2週間ほどかかりました。
このように、病院によっては事前に調べた内容と実際の対応に差がある場合もあるため、時間と所持金に余裕をもって受診することが大切です。
※詳細については、受診予定の病院の公式HPで最新情報をご確認ください。
印鑑
台湾で印鑑を作る方法はとても簡単です。
最も一般的なのは、街中の印鑑屋さん(印章店)で作る方法です。Googleマップで「印章」「刻印」「圖章」と検索すれば、近くの印鑑屋さんがすぐに見つかります。台湾では街のあちこちに印鑑屋さんがあるので、見つけるのに困ることはありません。
私は実際に、近所の印鑑屋さんで作成しました。できるだけ出費を抑えたかったので、「一番安いのでお願いします」と伝えたところ、シンプルな木彫りの印鑑を作ってもらえました。値段はなんと50元(約250円)と非常にお手頃で、所要時間も10分かからないほどで仕上げてくれました。
デザインや素材によっては追加料金がかかったり、作成に数日かかる場合もあるため、事前に希望をお店の方に伝えて相談するのがおすすめです。
台湾の印鑑はフルネームが基本。
台湾に来た記念にちゃんとした印鑑を作成してみるのも楽しそうですね!
後悔・失敗しないために心得ておいてほしいこと

台湾でのアルバイトやインターンは、語学力や現地経験を深める絶好のチャンスです。でもその反面、「思っていたのと違った…」と感じてしまう人がいるのも事実。せっかくのワーホリや留学を無駄にしないために、特に大切な3つの心得をお伝えします。
心得その1:日本人だらけの環境には長く身を置かないこと
日本語だけで完結してしまう環境に長くいると、中国語を使う機会がほとんどなくなります。確かに最初は安心感もあるし、仲間もできて楽しい時間を過ごすことができます。しかし、そのままでいると「台湾にいるのに、ほとんど中国語を話せないまま帰国…」なんてこともあり得ます。
実際に私も、最初の半年間は日本人ばかりが働く飲食店でアルバイトをしていました。お客さんも日本人が多く、中国語を使う場面はほとんどありませんでした。気づけば、日本語だけで生活が回る「心地よい環境」にすっかり慣れてしまい、語学の上達どころか、自分の成長すら感じられなくなっていました。
そんな自分に危機感を覚え、後半は思い切って、台湾人スタッフばかりのインターン先に飛び込みました。勇気のいる決断でしたが、中国語があまり話せない私を現地の方々があたたかく受け入れてくれて、毎日が新しい経験の連続です。今では「もっと早く動けばよかった」と思うくらい、あの一歩が自分にとって大きな転機になりました。
「心地よい環境」と「成長できる環境」は、必ずしも同じではありません。語学力を伸ばしたいと考えているなら、少し勇気を出して、台湾人スタッフの多い職場やローカルのお店に挑戦してみてください。きっとあなたのことを温かく出迎えてくれるはずです。
心得その2:働きすぎて、本来の目的を見失わないこと
台湾での生活費を少しでも稼ぎたい気持ちはとてもよく分かります。でも、アルバイトを詰め込みすぎて、語学の勉強や文化体験の時間が削られてしまっては本末転倒です。
実際に私の友人にも、そんな状況に陥ってしまった人がいます。彼は生活費をまかなうために、飲食店でほぼ毎日シフトに入る生活を続けていました。その結果、疲れがたまりすぎてしまい、語学学校の授業に遅刻したり、準備もろくにできない日々が続いていました。語学のために来たはずなのに、「気づけばバイト中心の生活になっていた」と本人も後悔していました。
「何のために台湾に来たのか?」
定期的に自分に問いかけることを忘れないようにしましょう。お金よりも大事な“経験”や“学び”の時間を優先する勇気も必要です。
心得その3:「やりがい搾取」や「グレーな職場」に注意すること
「外国人だから」という理由で、低賃金・長時間労働を押しつけられるような職場もゼロではありません。
「語学勉強になるから」「いい経験になるから」と我慢しすぎないでください。労働条件やビザの範囲をしっかり確認し、自分を守ることも大事な自己管理です。
台湾での経験が素敵なものになるかどうかは、「どこで、誰と、どんなふうに時間を使うか」で決まります。目の前の環境を見極めながら、「自分の目的に合った選択」をする意識を持って、後悔のない滞在にしてくださいね。
癒しの場所は、台北のもう一つの家|Home Sweet Home Share House

台湾で語学学校に通いながら、アルバイトやインターンを頑張る毎日。
楽しい反面、気づけば「ちょっと疲れてるかも」と感じる瞬間があるかもしれません。
そんなときにこそ大切なのが、“帰りたくなる場所”。台北でそんな場所を見つけられたら、生活がぐっと変わります。そこでおすすめしたいのがHome Sweet Homeのようなシェアハウスです。
Home Sweet Home Share Houseは、台北市内にある、さまざまな国籍やバックグラウンドをもつ仲間たちが共に暮らすシェアハウス。ただの住まいではなく、人とのつながりはもちろん、快適さ、便利さがそろった場所です。
HSHの魅力ポイント
- 家具付きの個室にすぐ入居OK!
引っ越し当日から快適に暮らせて、家具を買い揃える必要もありません。 - 国際色豊かなコミュニティ
台湾での友達作りも自然にスタート。初めての海外生活も安心です。 - 水道・電気・Wi-Fi込みの家賃
面倒な手続きは一切不要。初めての一人暮らしでもスムーズに始められます。 - 共用スペースが充実
料理が楽しめるキッチンや、のんびり過ごせるリビングで居心地のいい毎日を。
こんな方に特におすすめです:
- 台北でがんばっているけど、ちょっと一息つける場所がほしい人
- シェアハウス初めてでも、安心して住める場所を探している人
- 台北に「もう一つの家」がほしい人
台湾生活を楽しむには、住む場所も大切な要素のひとつです。
Home Sweet Home Share Houseは、そんな「心の居場所」になってくれるかもしれません。
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